昔、天照大御神が鎮座される地を探していた倭姫命が国崎(くざき)の地で鎧を脱いだという神話に由来する鎧崎。その突端に位置するのが「鎧崎灯台」 「伊勢の神崎、国崎の鎧、波切大王なけりゃよい」と昔から船頭たちに唄われた海の難所として知られている場所です。鎧崎灯台は昭和38年に造られたもので、高さ9.61m、海面から26.57mの白亜の八角形コンクリート造りです。 駐車スペースから「伊勢神宮調進所」の建物に沿った階段をのぼり林の中を3~4分進むと灯台とその先に広がる海が現れます。鳥羽十景にも選ばれた景勝の地ならではの絶景です。
灯台へ向かう途中にある「伊勢神宮調進所」は、伊勢神宮へ奉納される熨斗鰒(鮑)を作るところです。2000年の昔から代々受け継がれてきた由緒ある地でもあるのです。(灯台へ向け少し上ると、ヒノキで組んだ鮑の干し場があります)
今でも毎年6月、10月、12月の3回に分けて奉納されています。7月の「御潜神事」で実演を見ることができます。